宮部みゆき『理由』を読んだ感想・レビュー

どうも!とりこうです!

今回は宮部みゆき作『理由』を読んだ感想・レビュー・評価です。

記事の下の方はネタバレを含むので、未読の方はスクロールし過ぎないようにご注意ください。

注:本記事は全て、ぼくひとりの感想でしかありません。ふーん、いろんな考え方の人がいるんだなあ、くらいの気持ちでお願いします。

第120回直木賞受賞作!!

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あらすじ

後に「荒川区の一家4人殺し」と呼ばれる事件は、梅雨前の嵐だった6月2日の夜、25階建ての高層マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」の20階の一室、2025室で起こったのでした。

物語は、事件解決後の関係者インタビューという形式で進む現代ミステリです。(現代ミステリといっても平成10年に刊行された当時においての表現ですが)

あらすじ終わり!!

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評価

あらすじで全くあらすじの説明ができていませんが、この本をストーリー立てて説明するのはとても難しいので、是非とも読んで頂きたい作品です!(丸投げ感)

関係者インタビューである為、その人それぞれの視点によって考え方や事件の捉え方、立ち位置までまるで違います。

事件から遠いところで登場人物の細部を補う者や、まさに事件の当事者まで、様々な人たちがインタビューを受け、読者は徐々に事件の真相に迫ります。

殺人という重い事件が命題ではありますが、この物語の背景には、裁判所の競売物件であったり、不動産屋の占有であったりと、多くの時代の闇が絡まって複雑な様相を呈しています。

点数

面白さ 6/10

意外性 7/10

斬新さ 9/10

といったところでしょうか。

やっぱり全編インタビュー形式というのはとても斬新ですね!そして読者を物語に引き込んでいく構成や表現においても、さすがは宮部みゆき!

事件の内容を一口には当然語り尽くせませんが、700ページ近いボリュームの本作がインタビュー形式にて段々と全容が分かっていく様は、何とも言えない気持ちのいい読後感を与えてくれます。

————–ここからネタバレあり—————

ストーリー

物語はあらすじの通り、25階建ての高層マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」の20階の一室である2025室で、後に「荒川区の一家4人殺し」と呼ばれる事件が起こります。

室内には40~50代の男女の遺体と80代程度の高齢女性の遺体があり、そしてベランダから落下したと思われる20代男性の遺体の計4人分の遺体が見つかりました。

事件が起きたのは嵐の夜でしたが、下層階の住人がたまたま外を見ていたところ、人が落ちてくるのを目撃した為に事件はすぐに公のものとなります。

事件調査が始められ、マンション管理人への聴取から、被害者はこの部屋に住む小糸家ではないかと思われますが、結果、小糸家の住人ではなく、身元が全く不明の4人であることが分かり、警察は被害者4人の身元と犯人の特定を急ぎます。

小糸家はどこへ行ったのか、身元不明の遺体はどこの誰なのか、そして犯人は誰なのか…。

是非とも本を読んで真相を確かめて頂きたい一冊です!

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感想

続きが気になりページをめくっている内に、気がついたら読み終わってました。

それほど物語に引き込まれてしまうんです!

そして、そこそこの冊数を読んできた私も全く初めての作風で、これで一冊成り立つのか!と驚きをもって読了したという、本を読んだだけなのに何か一つの達成感を感じられました。

宮部みゆきさんの本は皆様もいくつか読まれたでしょうし、このサイトを見ているということは「次は何を読もうかなー」の参考にされる方もいらっしゃるでしょう。

是非その候補の一冊に、『理由』を入れて頂けたらと思います。

以上!

宮部みゆき『理由』の感想・レビューでした!

またお会いしましょう!

「帰る場所も行くところもないってことと、自由ってことは、全然別だと思うけどね」

新潮文庫「理由」669頁より抜粋

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