湯本香樹未『夏の庭 -The Friends-』を読んだ感想・レビュー

スポンサーリンク

どうも!とりこうです!

今回は湯本香樹実作『夏の庭―The Friends―』を読んだ感想・レビュー・評価です。

記事の下の方はネタバレを含むので、未読の方はスクロールし過ぎないようにご注意ください。

注:本記事は全て、ぼくひとりの感想でしかありません。ふーん、いろんな考え方の人がいるんだなあ、くらいの気持ちでお願いします。

日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞作!!

あらすじ

死んだ人って見たことある?

小学6年生の男の子3人組のひと夏の成長物語です。

物語の視点であるヒョロガリのぼく君、眼鏡で口が達者な河辺、太っていて運動オンチな山下の3人ですが、山下が自分のおばあさんのお葬式に出たことをきっかけに、3人で死んだ人を見ようと試みます。

しかし人を殺めるわけにもいかないので、「もうすぐ亡くなりそうだ」と近所で噂の、元気のないおじいさんを観察し、亡くなったところを見ようとします。

夏休み前はおじいさんの家の塀の外から覗き込んでいた3人ですが、夏休みに入ったところでクラスメイトに覗き見している姿を目撃され、冷やかされます。

そこからは只の覗き見ではなく、おじいさんと顔を合わせ会話をしながら、庭に出しっぱなしのゴミを捨てたり、庭の草むしりをしたりして過ごします。

こうして、3人組とおじいさんの奇妙な関係が始まります。

評価

泣けると話題のこの本ですが、ぼくの涙腺には響きませんでした。児童文芸の賞を取っただけあり、子ども向けかな、主人公たちと同じ小学6年生くらいの読書感想分に良さそうかな、といった感じでした。

点数

面白さ 5/10

泣ける 4/10

雰囲気 8/10

といったところでしょうか。

ぶっちゃけ全く泣けませんでしたが、小学生時代の夏休みを思い出しでなんだか懐かしくノスタルジックな気分を味わえました。真夏に扇風機を回しながら読みたいような、そんな一冊です。

ストーリー

————–ここからネタバレあり—————

夏休みに入ってからの3人は、おじいさんの家で毎日を過ごします。

ゴミを捨て雑草を抜いたことで、広く綺麗になった庭に布団を干したり、家の外壁をペンキで塗ったり、種屋からコスモスの種を買って庭に蒔いたり、縁側でスイカを食べたり、おじいさんとの夏休みを楽しみます。

そんな日々を過ごすの中、ある時、台風がきます。

芽を出したコスモスが心配で、約束せずとも3人はおじいさんの家に自然と集まります。そこで、おじいさんから戦争の話や結婚していた奥さんの話を聞きますが、おじいさんは戦争のあと、奥さんに会わずに蒸発して、今の家に住んでいたことが判明します。

そして3人は(元)奥さんの珍しい名字から、電話帳の同じ苗字の人に電話をかけまくり、奥さんの親戚を探し当てます。このくだりは時代を感じますね。

親戚から奥さんの所在地を聞き出し、現在老人ホームにいることが分かった3人は、若い行動力で奥さんに会いに行きます。そして会ったものの、奥さんは痴ほう症を患わっており、おじいさんのことも忘れてしまっていました。

さて、地元に帰ってきた3人は奥さんにそっくりな人を思い出していました。おじいさんの家の庭に植えたコスモスの種を買った種屋のおばあさんです。おばあさんに頼み込み、おじいさんと奥さんの感動の再会を演出します。しかし、すぐにバレておじいさんに怒られてしまいますが、おじいさんとおばあさんは北海道の同郷の出身であり、地元話に花が咲き楽しそうにしていました。

夏休みも終わりごろになると、3人が通っているサッカー教室恒例の合宿に行きます。合宿では参加していたクラスメイトと大喧嘩をしたりと一悶着あり、小学生らしい時間を過ごします。

そして、合宿から帰った3人がいつものようにおじいさんの家へ行くと、そこでは・・・。

感想

ぼくは小学生時代の夏休みを思い出すと、『ああ、あの頃に戻って好きなだけ遊んで回りたい』という思いと、『炎天下のなか外に出て遊ぶなんて考えたくもない』という矛盾した気持ちになります。大人になったのか、ただ疲れてしまったのか・・・。

この小説では、あの頃の楽しかった記憶や冒険心を思い出させてくれました。そして3人の小学生の成長する姿を見せられることで、自分も成長したのか?小学生の頃の自分に、自信をもって「大人になったぼくはすごいぞ!」と言えるのか?と自問自答することで、もっと頑張らなくちゃ!という励みになりました。

うーんしかし、休日は自分の子どもと一緒に、子どもよりも一生懸命に遊んでいるので、なにも成長してないなあと思いますが、それも悪くないのかな?と自己肯定してみたりして。(笑)

以上!

湯本香樹実『夏の庭―The Friends―』の感想・レビューでした!

またお会いしましょう!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。