貴志祐介『黒い家』を読んだ感想・レビュー

スポンサーリンク

どうも!とりこうです!

今回は貴志祐介作『黒い家』を読んだ感想・レビュー・評価です。

記事の下の方はネタバレを含むので、未読の方はスクロールし過ぎないようにご注意ください。

注:本記事は全て、ぼくひとりの感想でしかありません。ふーん、いろんな考え方の人がいるんだなあ、くらいの気持ちでお願いします。

第四回日本ホラー小説大賞受賞作!!

あらすじ

主人公は生命保険会社の査定主任を勤める30歳くらいの男性です。

ある日、会社の保険セールスマンに対するクレーム電話があり、主人公を名指しして「お前が謝罪に来い」と言われます。通常であればもっと責任のある人物が謝罪対応するのですが、なぜか主任の立場の主人公を指名されるのでした。

そして主人公は物語の舞台である『黒い家』へと赴きます…。

黒い家は見るからにボロ家で、生臭さと強烈な香水の臭いの混じったような悪臭がしていました。

主人公は黒い家に上がり、臭いを堪えつつ家の主人に謝罪します。

その後、主人は挨拶をさせようと息子を呼びますが、返事がありません。そこで主人は主人公に、子ども部屋の扉を開けるように言います。

特に疑問もなく扉を開ける主人公ですが、部屋の中では12歳くらいに見える子どもが首を吊って自殺をしていました。その子どもは、この家の息子でした。

主人公は遺体の第一発見者に仕立て上げられてしまったのです。

そして、主人公が遺体を発見し驚いているとき、黒い家の主人は子どもには見向きもせず、主人公を凝視しているのでした…。

ここから、悪夢のような物語は始まります。

評価

第4回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作ですので、幽霊か悪魔か貞子かとビクビクしながら読み始めましたが(←いかにもなホラーは超苦手)、本作では超常現象的なものはありません。

本当に怖いのは人間だ、と言わんばかりのヒューマンホラーです。

犯人はイカれてます。

面白さ 6/10

ホラー 5/10

保険業界知識 7/10

といったところでしょうか。

小説としては文章も読みやすく、読み始めるととにかく続きが気になる!!という怒濤の展開の連続です!

死にすぎィ!!

ストーリー

————–ここからネタバレあり—————

主人公は、遺体発見時の黒い家の主人の反応から、これは自殺ではなく殺人事件であると確信し、警察にもその時の印象を話します。警察もこの印象を重要視し、自殺と断定せずに様々な角度から調査を始めます。

そのうち、主人公の保険会社に黒い家の主人が請求書を持って現れます。首吊り自殺をした子どもには500万円の保険金が掛かっていました。

自殺であれば保険金は満額下りる契約でしたが、主人公は自殺ではなく保険金殺人であると考えており、警察も調査中であるため、保険適用はなかなか承認されません。

保険が適用されるまで、主人は毎日、保険会社の主人公の前に現れます。

同時に、主人公の自宅の電話には毎日、無言の留守番電話が何十件も入るようになり、窓の鍵が開けられていたり、郵便物が開封されたりといった嫌がらせが始まります。

なかなか下りない保険に対し主人は業を煮やしており、嫌がらせもエスカレートし続けますが、ついに保険金500万円が満額下りることになります。

警察が自殺と断定したのです。

なぜなら、死亡推定時刻に主人のアリバイが証明されたからでした。

主人公は相変わらず殺人事件だと思っていますが、結果的に嫌がらせもなくなり、束の間の平穏が訪れます。

しかしその平穏な日々もすぐに終わります。

今度は黒い家の婦人から請求書が届きます。

『事故により主人の両腕が切断されたので、保険金3000万円の支払いを請求します。』

今度は主人が保険金詐欺の犠牲者となってしまったのです。

・・・息子と主人が犠牲となったこの一連の保険金事件、犯人は一体誰なのでしょうか?

保険金を承認する査定担当であり詳しく事件を調べる主人公、そしてそれに苛立つ犯人。

物語は進み、被害はとうとう主人公の周りの人たちにまで…。

どうする!どうなる!衝撃のクライマックス!!

感想

「うわー、そうきたか!」と言いたくなるような怒涛の展開!

世の中にはいろいろな人がいて、さらに一部では頭のおかしい過激な人もいる。本当にいつどこで事件に巻き込まれるかわからない、本当に怖いのは人間だ、と考えたくなる物語でした。

本作は人間的なホラーを求めている方にはおすすめではないでしょうか!また純粋に小説としてもドキドキハラハラ面白いですよ!

でも、ぼくは幽霊的なやつとかパラノーマルアクティビティとかの方が怖くて風呂もトイレも行けなくなっちゃいますけど(笑)

以上!

貴志祐介『黒い家』の感想・レビューでした!

またお会いしましょう!

生命保険とは、統計的思考を父に相互扶助の思想を母として生まれた、人生のリスクを減殺するためのシステムである。

断じて、人間の首にかけられた懸賞金などではないのだ。

角川ホラー文庫「黒い家」386頁より抜粋

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。