どうも!とりこうです!
今回は東野圭吾作『探偵ガリレオ』を読んだ感想・レビュー・評価です。
記事の下の方はネタバレを含むので、未読の方はスクロールし過ぎないようにご注意ください。
注:本記事は全て、ぼくひとりの感想でしかありません。ふーん、いろんな考え方の人がいるんだなあ、くらいの気持ちでお願いします。
映画やドラマでは、福山雅治さんが演じている探偵ガリレオのシリーズ第一弾!!
しかし、東野圭吾作品ばかり読んでしまっていますね。(笑)
ブログの記事数を増やす為に読みやすいものを、と選んでいるとついつい東野圭吾に手が伸びてしまいます。(笑)
あらすじ
本書は、主人公である刑事の草薙とその友人である物理学助教授のガリレオこと湯川学が、5本の短編からなる事件を解決していく物語となっています。
第一章・燃える(もえる)
第二章・転写る(うつる)
第三章・壊死る(くさる)
第四章・爆ぜる(はぜる)
第五章・離脱る(ぬける)
この5本の短編から、草薙と湯川の関係性や湯川の独特な性格など、今後のシリーズに繋がる土台が出来上がっていきます。
評価
とても高度で科学的な犯行や事象が起き、ガリレオこと湯川助教授が真相にたどり着くことで事件の解決に結びつきます。ぼく(とりこう)は理系の出身ですが、この本で言っている科学的なことは分野も違い全く分かりません。(笑)
ですが、とても読みやすく、なんとなくイメージもできてしまうのが東野圭吾のすごいところですね。
点数
面白さ 7/10
読みやすさ 7/10
科学 8/10(理系的な予備知識無しで読めます。)
といったところでしょうか。
ガリレオシリーズは純粋に、ストレートに面白い小説だと思いました。
特に今回は短編集なので、隙間時間にも気楽に読めますのでお勧めです。
ストーリー
————–ここからネタバレあり—————
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第一章・燃える(もえる)
閑静な住宅街の一角に、最近、うるさく騒ぐ若者グループがたむろするようになった。そしてある夜、いつも通りグループで集まっていると、突然、一人のグループ員の頭が炎上した。
マスコミがプラズマ説を発表したことで、草薙は専門家の意見を聞く為、湯川のもとを訪ねます。
第二章・転写る(うつる)
中学生が公園の池で釣りをしていると、精巧なマスクを拾った。中学校では近く文化祭があり、この精巧なマスクでデスマスクを作り展示することになった。
しかし、文化祭に訪れた中に、行方不明の兄がこのマスクとそっくりだと主張する人物が現れた。
そしてマスクを拾った池を調べてみると・・・。
第三章・壊死る(くさる)
借金を抱えたあるホステスが、男から借金の肩代わりに同居を迫られており、このしつこい男をどうにかしたいと考えていた。ホステスは日中、工場の事務の仕事をしており、そちらでも同僚の男に付きまとわれうんざりしていた。
あるとき、冗談で同僚の方に、男を殺してくれたら結婚を考える、と言ってしまう。すぐに冗談だから本気にするなと伝えたものの、彼女の自宅にとある工業機械が届く。
機械の説明には、「これを使えば、絶対に病死にしか見えず、仮に他殺だと分かってもその手段が分からない。世界で前例のない方法」とある。
それからしばらくすると、スーパーマーケットの経営者の男が浴室で死亡しているのが発見された。死体には奇妙な痣があり、そこは完全に壊死していた。死体からは薬物反応はなく、感電死したときにできる痣でもなかったので死因は特定できなかった。
そこで、草薙は何かヒントを得られないかと湯川のもとを訪ねる。
第四章・爆ぜる(はぜる)
夏、湘南海岸に遊びに来ていた夫婦がいた。妻は泳ぎに海に入ったが、気が付くと潮に流されて少々沖に出ていた。流されたことに気づき、浅瀬に戻ろうとしたところで潜っていた人物とぶつかった。潜っていた人物が去った直後、海から火柱が上がり、妻は爆死した。爆発現場では爆発物の証拠や薬物の反応はなく、神奈川県警の捜査は難航していた。
一方で、草薙の管轄である東京でも殺人事件が発生した。被害者である男性の部屋からは、湘南の爆発事件が発生したのと同じ日付の、湘南にある喫茶店のレシートが見つかった。草薙はこの二つの事件を関連性があると考え調査を進めるが・・・。
第五章・離脱る(ぬける)
女性の絞殺死体が発見された。容疑者として保険の外交員である男が浮上した。男は事件当時、保険営業をサボって車で仮眠していたとしてアリバイを主張するが、サボりが見つからない様に人目に付かないところに停車していたことが仇となり、アリバイを証言する者が見つからず、犯人に決まりそうだった。
ところが一転、警察に届いた一通の手紙による目撃証言により事件の風向きは変わる。
手紙によると、自分の息子が幽体離脱により停車しているところを見たというものであった・・・。
感想
ぼくは基本的には原作主義であり、ドラマ化や映画化などされても観ません。ですがこの湯川学を演じる福山雅治さんの演技は特徴的で、妻が観ていたドラマのイメージがいつの間にか頭に刷り込まれていたようです。
頭の中で湯川学の動きや声が全て福山雅治さんで再現されるので、イメージがつかみやすかったのかな?と思ったり。
ぼくの原作主義が変わることはありませんが、今回は事前にドラマをうっかり観てしまったことが良い方に働きました。(笑)
実に興味深い。
本書がガリレオシリーズ第1弾であり、シリーズはすでに小説で8冊発刊されています。
ぼくの個人的なオススメは第3弾の『容疑者Xの献身』ですね。圧倒的に。
この記事を読んで興味を持って頂けたら、是非とも早めに第3弾まで読み進めて頂きたいです!!
以上!
東野圭吾『探偵ガリレオ』の感想・レビューでした!
またお会いしましょう!
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