どうも、とりこうです。
ユーザーからパソコンの調子が悪いと問い合わせがあれば、真っ先に行うべきはパソコンの再起動ですね。でも「再起動してください」と伝えても、実際には再起動ができていないケースが散見されます。これはユーザーが「シャットダウン」したあとに「電源ボタンを押して起動させる」ことを再起動だと認識しているのが原因です。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは「シャットダウン」と「起動」をとにかく早くしたい人たちがマイクロソフトに求めた結果なのです。

今回はトラブル解決ではなく、読み物です。暇つぶしにどうぞ!
パソコンの起動時間が短くなると、どれだけ効率が上がると思いますか?
現代の忙しい生活において、パソコンの起動時間は意外と重要な要素です。特に、急いで作業を始めたいときに、長い起動時間はストレスの原因になります。そんな中、Windows 8以降のバージョンには、起動時間を大幅に短縮するための「高速スタートアップ」という機能が搭載されています。この機能は、ユーザーの利便性を向上させるために設計されました。
高速スタートアップは、従来のシャットダウンプロセスと異なり、システムの一部の状態をハイバネーションファイル(覚えなくてOK)に保存することで、次回の起動時にその状態を利用して迅速に立ち上げる機能です。具体的には、カーネルセッションとデバイスドライバ(覚えなくてOK)の情報が保存され、これにより次回の起動時にこれらを再度初期化する必要がなくなるため、起動時間が劇的に短縮されます。
例として、パソコンの起動に1分かかる場合、1日に1回起動すると1分の待機時間が発生します。これが週5日の勤務で計算すると、1週間で5分、1か月で約20分の待機時間となります。従業員が100人いたら1か月で2000分(約33時間)、1000人いたら330時間にも上ります。この時間を有効に使えれば、その分の作業が進みます。
また別の例として、会議の直前に急いで資料を確認したい場合、起動が速ければすぐに資料を開いて確認することができ、準備不足を防ぐことができます。
再起動との違い
高速スタートアップが有効な状態でのシャットダウンと再起動には、重要な違いがあります。
高速スタートアップが有効な場合、起動が早いのですが、上述のなんちゃらかんちゃらのデータが保存されているので、状態がリセットされません。
再起動のプロセスでは、高速スタートアップの影響を受けず、システム全体が完全にリフレッシュされます。すべてのハードウェアデバイスがリセットされ、ドライバが再読み込みされます。
冒頭の「パソコンが遅い」というときには、パソコンのパフォーマンス低下や特定のデバイスドライバの問題が発生していることも考えられるので、再起動を行うことで問題が解決されることがあります。
高速スタートアップを無効化したいとき
毎日リフレッシュしたいんじゃ!という方もいるかもしれません。起動が遅いので高速スタートアップを常日頃からオフにするのはあまりオススメしませんが、もちろん設定からオフにすることができます。

↑コントロールパネルから「ハードウェアとサウンド」を開きます。

↑「電源ボタンの動作の変更」を開きます。

↑「現在利用可能ではない設定を変更します」を開きます。

↑「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外して、「変更の保存」を押します。
手順は以上です。
まとめ
この記事では、高速スタートアップが有効な状態でのシャットダウンと再起動の違いについて詳しく説明しました。
高速スタートアップは、パソコンの起動時間を短縮し、業務効率を向上させるための機能です。
再起動は、特定の問題が発生した場合にシステムの完全なリフレッシュを行うことができます。
この記事を通じて、高速スタートアップの仕組みやシャットダウンと再起動の違いについての理解が深まり、皆様のパソコンの使用効率が向上することを願っています。

世界中の人たちが、1週間に1回くらいは再起動してくれますように涙
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