どうも、とりこうです。
今日はサーバのバックアップソフトとしてメジャーなArcServe UDPのインストールからバックアップ設定、そしてファイルのリストア(復元)までの手順を解説していきます。
こういうサーバの初期構築が営業だけでできると楽ですよね。もちろん一人情シスの方も参考になりましたら幸いです。
ところでSEにサーバキッティング作業してもらうとなんであんなに工数が高いんでしょうね。不思議です。
筋トレと同じで「俺がやってやんよ!」という気持ちが技術力向上に繋がりますからね。私と一緒に、何でもやれる営業マンとして盛り上げていきましょう!

ただし責任も自分100%なので集中して作業しましょう!まあ多少トラブったとしても、それを解決できればまたスキルアップしたということで(*^^)v
インストール編
まずはArcServeの公式サイトからプログラムをダウンロードします。

↑Linuxか10か9のどれかでしょう。当然ながら購入したライセンスに合ったプログラムをダウンロードします。9のライセンスを持っていて10をインストールしても、しばらくするとライセンス認証エラーが出てバックアップが止まりますから、よく注意しましょう。

↑ダウンロードするためにログインします。アカウントを持っていなければ作成しましょう。これは必須なので、アカウントが増えると管理が面倒だという気持ちは分かりますが、ここはあきらめてください。

↑いろいろありますが、今回はWindows Serverへのインストールを行うので「Windows Agent」を選択します。なおダウンロードするファイルの容量は1.2GBありますので、インターネット環境を確認してからダウンロードしてください。
ダウンロードが完了したらサーバにコピーし、実行しましょう。インストール画面は「はい」を押して進めていくだけなので、画面イメージは割愛します。
インストール後にはサーバの再起動が必須です。サーバ再起動は業務影響が出ないかどうかよく注意してから行ってください。不測の事態が割とよくあるので、「昼休みの1時間あれば行けるっしょ」とは思わず、できるだけ業務時間後に事前アナウンスを行ったうえで実行しましょう。
設定編
インストール&サーバ再起動が完了していましたら、早速設定に入ります。

↑スタートから「Arcserve UDPエージェント」をクリックします。

↑インストール時に登録したパスワードを使ってログインします。

↑「設定」を開きます。

↑「保護設定」を編集していきます。まずはバックアップ先を選択します。おそらく外付けHDDやNASになるかと思いますが、今回のケースではUSB外付けHDDを採用しています。

↑上記の例では、Eドライブが外付けHDDです。HDDの直下にArcserveBackupというフォルダを作りました。この中にバックアップファイルが作成されるように指定しています。OKボタンを押して完了です。
※↑この場所、リストア編で使います!!!

↑次にバックアップスケジュールを作成します。画面に映っているのは初期状態です。私の場合は土日のバックアップが必要ありませんので、外していきます。

↑土曜日と日曜日のチェックを外しました。これで月曜日から金曜日まで、毎日22時00分にバックアップを実行します。保持するバックアップ数を「5」にしていますので、直近1週間分のデータが常に保存されていることになります。例えば水曜日の業務中にうっかり大事なエクセルファイルを消してしまった!ということがあったときには、前日である火曜日22時のバックアップから最新データを復元することができます。バックアップ取得は22時なので、残念ながらついさっきまで編集していた内容は復元できません。全部なくなるよりはマシだと諦めてもらいましょう。
保存ボタンを押したら設定は完了です。他の項目はすべてデフォルト値で構いません。余計なことをしないのもポイントです。
バックアップの種類について
手順解説の途中ですが、「週5増分?フルバックアップはいらないの?」という方のために説明します。これまでのバックアップ界の常識では「月~木で増分、金にフル」でした。これは増分バックアップの仕組みを調べていただくとわかりますが、直近フルバックアップに対しての増分を取っているので、フルバックアップが古すぎるとリストアに時間がかかるデメリットがあったからでした。
しかしArcserveはさすが10万円くらいするだけあって有能です。先ほど設定した「保持するバックアップ数:5」がここで効果を発揮します。増分バックアップ設定をしていてもさすがに初回は自動的にフルバックアップされます。これに増分で火・水・・・・と足していくのですが、バックアップ数が6になるときには「フルバックアップと1回目の増分が合体して新たなフルバックアップ」となります。そして7個目になると、前回作った新フルバックアップと2個目の増分が合体してまた新たなフルバックアップとなります。このように自動的に新たなフルバックアップを無限に作り続けてくれるのです。
これを「永久増分バックアップ」といい、現在の主流になっています。
私のこの記事の設定では永久増分バックアップが有効になっていますので、ご安心ください。

声に出して言いたい
「私の設計では、永久増分バックアップを採用しています。」(`・ω・´)キリッ
確認編
設定が有効であり、バックアップが実際に取れているかを確認していきましょう。

↑先ほどの設定どおりにバックアップスケジュールが組まれていることを確認します。この後のステップでは実際にバックアップを取るのですが、当然22時にならないと開始されませんし、初回はフルバックアップで時間がかかるので、今日は寝ましょう。お疲れさまでした。
おはようございます。では早速バックアップの結果を見ていきましょう。

↑「前回成功したイベント」に、スケジュールした通りの時間が入っていればOKです。私の画像では2秒で終わっていますが、フルバックアップのテスト済みだから増分だけの時間です。皆様の初回バックアップはもっと時間がかかると思います。
バックアップの確認はこれで完了です。
リストア(復元)の方法
リストア手順の解説となりますが、一度テストも兼ねて適当なファイルで実践してみましょう。

なんのファイルでも構いませんが、最悪失敗してもいいファイルにしましょう。私のテストでは「D:share\ウイルスバスター」という場所にある「ウイルスバスターのインストール」というファイルを復元してみます。

↑まず「リストア」を開きます。

↑一番上にある「復旧ポイントの参照」を開きます。

↑「変更」ボタンを押します。ここで設定編の黄色マーカーの箇所を思い出してください。
ここは「どのバックアップデータからファイルを復元しますか?」という設定箇所であり、バックアップによって作成されたバックアップファイルを選択するのですが、皆様の指定した場所を選択してください。
私の例では「E:ArcserveBackup\PC名」となります。

↑どんどん▼を押してフォルダ展開していき、復元したいファイルを選択します。黒塗りの■が選択したという意味です。
「次へ」を押します。

↑この画面は、復元したファイルをどこに置きますか?という設定です。元の場所にリストアでも構わないのですが、私はワンクッション置きたいので「別の場所にリストアする」ことにしています。「参照」を押して場所を選択します。

↑私はデスクトップ上にリストア用フォルダというものを作りました。ここに復元していくので、指定して「OK」を押します。

↑場所が正しく表示されていることを確認し、「次へ」を押します。なお、ほかの設定値はデフォルトでOKです。

↑リストアの確認画面です。①はリストアするファイル名が合っているか。②はリストアするファイルのある場所は合っているか。③はリストアする先の場所は合っているか。それぞれ確認して問題泣けれ「完了」ボタンを押すとリストアが開始されます。

↑画面の右下のところに「実行中です」が出て、しばらくすると「完了しました」が出ます。これでリストアは完了です。

↑本当にリストアされているかを確認します。デスクトップ上に作ったリストア用フォルダにちゃんと「ウイルスバスターのインストール」というファイルが復元されました。
これでインストール→設定→リストアまでの手順は完了です。
まとめ
この記事ではArcserve UDPの設定について解説しました。
とりあえずこの記事をブックマークしておいてもらえれば、サーバのバックアップ・リストアはOKという内容を目指しました。自分が記憶喪失になってもこれがあれば大丈夫そうです。
皆様の助けになれば幸いです。
HDDやNASのメーカーは統一しましょう!本当に機器更新が楽なので!
データ容量は今後の増加分も考慮して、現在使用量の4倍くらいあればいいと思いますよ!
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